パース定規2Eの使い方~基本編~

2013.01.19.Sat.22:15
今回の記事は、以前予告していたパース定規2Eの使い方レポートです。

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・「パース定規」とは
 
背景などでパースをとる時には、消失点を確保する必要があります。
ところがパースの緩やかな画面の場合、
消失点は遥か遠く、紙からはみ出した場所になることもしばしば。
そうなると紙を継ぎ足して消失点を取ったり、
長――い定規が必要になったりします。

そういった手間を省けるのが「パース定規」というアイテムです。
これを使うと遥か彼方に消失点をとる必要が無くなります。

そして今回説明するTooさんの「パース定規2E」は
それを更にお手軽に使いやすくしたものです。

(↑前回の使い方紹介の記事から持ってきました)

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今回は一番基本的な使い方について紹介させて頂きました。
相変わらず写真が見づらかったり、分かりにくいところも多々あるかと思いますが、
何かの参考になれば幸いです。

それでは追記から始まります。
まず、パース定規本体がこちら。
本体
一番上は普通の定規のように目盛りがふられていますが、
よくわからない矢印や数字が書いてあったり、
ナナメの線が無数に引かれていたり、
テンプレートのように曲線の穴があけられていたりと、なかなか謎めいた作りです。

今回も説明のため、各部位に名称をつけました。
名称
定規の上部、目盛りがふってある部分は「定規ライン
定規ラインの下部、計6ヶ所にある数字を「パース番号
パース番号から伸びている曲線を「パースライン」とよびます。もちろん全て私が勝手につけた名前です。

さて、定規を実際に使ってみる前に、パース用語(?)についてちょっとだけ説明します。
と言っても私も全然詳しくないので、本当に触りだけの説明です。図をご覧ください。
図
アイレベルとは、この風景を見ている人の目の高さのことです(多分)。つまり視点の高さです。
消失点は・・・えー、消失点のことです。
うまく説明出来ないので、消失点について気になる方は調べてみてください。
アイレベルなどの言葉を知らなくても生活にはほぼ支障がありませんが、
今回の文中に出てくるので、一応触れてみました。

ちなみにパースを気にせずに描くと、前衛的な背景が描けます。
前衛的
こんな感じで。

さてさて、では実際にパース定規を使用していきます。

(1)ラフを描きます。
シンプルな箱をイメージしつつ、とりあえず適当に描いてみました。
ラフ
この絵の場合、真ん中の横線がアイレベルです。
アイレベル

(2)ではまず絵の左側からパースをとっていきます。
パース定規でパースをとるためには、まず絵の中に補助線を引く必要があります。
今回は図中に示したこの線を利用して補助線を引いていきます。
この線

パース定規の矢印を消失点のある方向に向け、
定規ラインを絵のアイレベルにぴったりと沿わせます。
ぴったり
ぴったり。

(3)さて、ここからは定規一面に引かれた謎のナナメ線に注目します。
これらのナナメ線の中から、先ほど示したこの線にぴったり沿うものを探します。
定規を左右に動かしながら探すことになりますが、
最初に合わせたアイレベル定規ラインがずれないように注意してください。
ぴったり発見
ぴったりの線が見つかりました。

(4)ぴったりだった線は、パース番号20番から伸びているパースライン沿いにありました。
という訳でそのまま定規を動かさず、20番のパースラインを使用して補助線を引きます。
補助線
写真ではわかりやすいように青いペンで引きます。

(5)あとは本体のパースライン補助線に沿わせながらを定規を動かし、
定規ラインにペンを当てれば、パースのとれた線が引けます。
ワーイ
↓定規を合わせて・・・
引けました
引けました。

☆ラフとずれまくっているのは、ラフがいい加減でパースの狂った絵だったからです。
ラフ段階で割と正確なものが描けていると、あんまりずれません。
逆にズレが激しいと、ラフと大分違った絵になる可能性があります。

☆また、この補助線は20番のパースラインを使用したものなので、
20番以外のパースラインとは対応しません。
無理矢理合わせようとすると絵がおかしくなります。
補助線とパースラインは、必ず同じ番号になるようにしてください。

つまりこういうことをしちゃ駄目です。
駄目な例
(20番を使用した補助線に12番のパースラインを無理矢理合わせている様子)

それさえ気をつければ、パースのとれた線が何本でも描けます。
ワーイワーイ
本体のパースラインと、補助線を合わせながら・・・。

逆側も同じようにして補助線を作成し、線を引きます。
完成
こんな感じに出来ました。それしてもラフとのずれが酷い。

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パース定規の基本の使い方は(恐らく)こんな感じです。
慣れるととっても便利で(と言っても、1回使えばすぐに慣れると思います)
私は背景を描くのが更に楽しくなりました。

今回は分かりやすいよう、定規ラインをアイレベルに合わせましたが、
必ずしもアイレベルに合わせなくてはいけない訳ではありません。
(アイレベルがコマ内に無い場合もよくありますし)
自分の描いたラフの中から見やすい線を拾い、補助線を引けばそれでオッケーです。
以前の紹介記事もそのようにして描いたものなので、
合わせて参考にして頂けると嬉しいです。

今回は2点透視図法の簡単な箱を描いたので、下の記事ではオマケ編として、
3点透視図法を使った建物を描いてみました。
良かったらそちらもご覧下さい。

長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
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